インド航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマ。
功績を称えて造られた修道院。
航路開拓の多額の富が贅沢に注がれた修道院。
マヌエル様式の建造物の豪華絢爛な最高傑作。
マヌエル様式とは、
16世紀初めの大航海時代の繁栄を象徴するポルトガル独特の建築・芸術様式のこと。
その様式名は、ポルトガルのマヌエル1世の名前。
16世紀初頭に着工、
その後およそ300年もの歳月をかけて建造。
中庭を囲むおよそ55m四方の回廊。
青い空と薄いベージュ色と、
中庭のグリーンの対比が美しい。
中庭を取り囲むように作られた素晴らしい回廊。
回廊とは、
修道士たちが祈りや瞑想をしながら歩く場所。
「地上の楽園」と言われている光と影。
ゴシック式の影響を受けて、
海外交易によって築かれた巨万の冨を
象徴するような装飾。
回廊は2階建て。
1階と2階で建てられた時代や
設計者が異なり雰囲気も違う。。
1階はディオゴ・ボイタック。
ともに当時のポルトガルで活躍をしていた建築家。
回廊は石灰岩。
ロープ、貝、サンゴなど大航海時代を
イメージしたマヌエル様式の細やかな彫刻。
柱ごとに違うデザインの彫刻。
完成までに約300年!
香辛料の取引で得た莫大な資金を元に建設。
明るい光が差し込むと装飾もより美しく映える。
細かな装飾はまるでレースのよう。
1582年
日本から派遣された天正遣欧少年使節 長崎を出発。
2年後の1584年にリスボンに到着。
港に着いて初めて目にした大きな西洋の建物が
帰りはトラムで。
2023年12月